コーヒー文化
日本の喫茶店のはじまり:1888年、上野の「可否茶館」
昭和レトロの純喫茶から街角のカフェまで、日本には独自の喫茶店文化があります。その出発点とされるのが、明治21年に上野で開かれた一軒の店でした。
コーヒーとの最初の出会い
幕末から明治にかけて、欧米に渡った日本人はコーヒーと出会いました。国立国会図書館の電子展示会によると、ある人はとても苦くて砂糖が必要だと感じ、別の人は砂糖と牛乳を混ぜるとさわやかだと記録しています。最初から誰もが好きになった飲み物ではなかったのです。
1888年、上野に「可否茶館」が開店
1888年(明治21年)4月13日、東京・上野に「可否茶館」が開店しました。日本初の本格的な喫茶店とされる店です。読み方は「かっひーさかん」「かひちゃかん」など、いくつかあったといいます。
店主の鄭永慶(てい・えいけい)はアメリカに留学した経験があり、現地の珈琲館を手本にしました。上流階級の社交場だった鹿鳴館に対して、庶民や学生のための社交サロンをめざしたのです。店内には新聞や雑誌、トランプ、碁、将棋が置かれ、化粧室と、紙やペンを備えた「文房室」までありました。コーヒーや紅茶のほか、パンや菓子、軽い料理も出していました。
この開店日にちなんで、4月13日は「喫茶店の日」とされています。
「純喫茶」とは何か
大正から昭和初期にかけて、「カフェー」と呼ばれる店の中には、お酒や接客をともなう店も多くありました。そこで、コーヒーそのものを味わう店であることを示すために「純喫茶」という言葉が使われるようになりました。今ではレトロな雰囲気の喫茶店を指す言葉として親しまれています。
ちなみに、以前は営業許可の種類によって「喫茶店」と「カフェ」が法律上区別されていましたが、2021年6月の食品衛生法改正で喫茶店営業許可が廃止され、法的な区別はなくなりました。
可否茶館が目指したのは、身分に関係なく誰もが集まり、読み、語り合える場所でした。
家で「喫茶店の一杯」を楽しむ
喫茶店のコーヒーといえば、ていねいに淹れるハンドドリップです。挽きたての豆、計量、ゆっくりとした注湯がポイントです。エスプレッソやカフェラテを楽しみたい方は、家庭用エスプレッソマシンという選択肢もあります。
おすすめの道具
ハンドドリップの道具、コーヒーミル、コーヒースケールの選び方をまとめています。エスプレッソなら初心者向けエスプレッソマシンのガイドからどうぞ。
動画はYouTubeにあり、再生ボタンを押したときにだけ読み込まれます。
出典
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